3月19日に舞台上の大型可動式LEDパネルが倒れ、出演者ら6人が負傷する事故が発生した堂本光一(36)主演ミュージカル「Endless SHOCK」(東京・帝国劇場)が3月31日、千秋楽を迎えた。

 終演後に全員で登場。座長の堂本が「僕たちにとっても試練の年になりました」と心境を語った。事故の瞬間は舞台下手で着替えていたが、幕が下りるとすぐ衣装を脱ぎ、出演者の安否確認をすべく点呼を取ったという。「人命が最優先ですから」。座長として冷静な判断を下し続けた。

 事故は19日昼公演終盤に発生。同日夜公演を中止したが、翌20日夜公演から再開した。「痛みをみんなで共有し進んでいこうという強い思いは、何にも替え難いもの。悔しいけど、学ぶこともありました」。

 負傷した出演者5人、スタッフ1人は順調に回復している。Jrの岸孝良(22)は事故翌日からステージに立った。入院していた1人は今日1日に退院。残る3人は千秋楽を客席から見守った。スタッフは今月から現場復帰する。また、9月に大阪・梅田芸術劇場で、10月に博多座で公演を開催することを発表。事故原因を究明中で、9、10月の公演はLEDパネルを使用しない方針だという。