女優波瑠(23)がヒロインを務めるNHK次期連続テレビ小説「あさが来た」(9月28日スタート)の主要キャストが23日、NHK大阪放送局で発表された。

 ヒロイン今井あさの姉・はつ役に宮崎あおい(29)、ヒロインの夫となる白岡新次郎役に俳優の玉木宏(35)が決まり、会見した。他にも豪華布陣がそろった。

 06年前期「純情きらり」に主演して以来の朝ドラ出演となる宮崎は「当時は19歳でした。とにかく食べてました。それが原動力となった」と波瑠に長丁場となる撮影を乗り切る秘策を伝授した。

 ドラマでよき相談役の姉からのアドバイスに波瑠は大きくうなずき「私、すごくホームシックなんです。東京の家族に会えないと…。ホームシックはどうやって解決されたのですか」と逆に質問。宮崎は「う~ん、実は『純情-』は東京での撮影だったので」。2人のほんわりとしたやりとりに会場は笑いに包まれた。

 03年前期「こころ」以来の12年ぶりの朝ドラ出演となる玉木は「朝ドラ出演をきっかけにアルバイトをやめることができた。(役者として)生きていけるきっかけを与えてもらった朝ドラです。初心に戻ってやりたい」と話した。

 同作はNHK連続テレビ小説初の幕末からの設定。生まれた時から婚約者を決められ、大阪の両替商に嫁いだ女性が、気前のいいボンボンの夫から仕事を丸投げされ、戸惑いながらも事業を成功させ、「大大阪(だいおおさか)」の一翼を担っていく。

 時代に先駆け、銀行、生保を設立し、後には日本最初の女子大学創設に尽力した広岡浅子がモデル。幸せになる世の中の実現のため、生き抜いたヒロインを描く。

 この日は他の配役も発表された。ヒロインあさの父・今井忠興役に升毅、母・梨江役に寺島しのぶ、祖父・忠政役に林与一。新次郎の父で両替屋「加賀屋」の当主となる白岡正吉役に近藤正臣、母・よの役に風吹ジュン。はつの夫となる眉山惣兵衛役に柄本佑、惣兵衛の父・栄達役に辰巳琢郎、母・菊役に萬田久子。「加野屋」の大番頭・雁助役に山内圭哉、中番頭・亀助役に三宅弘城、新次郎の三味線の師匠・美和役に野々すみ花。豪華布陣に波瑠は「キャストのみなさんにお会いできてほっとしました。あらためて日本の朝に元気と届けることができるように気持ちを新たにしました」。

 撮影は5月中旬からスタートする。