大腸がんで主演舞台「THE WINDS OF GOD」を降板した俳優今井雅之(54)が、同舞台の共演者たちに自身が末期がんであることを会見に先んじて告白していたことがわかった。

 同舞台に出演するお笑いコンビ、スピードワゴンの井戸田潤(42)は1日放送のフジテレビ系「ノンストップ!」で、今井との稽古の日々を振り返る。4月30日に行った会見で末期大腸がんを初めて公表した今井だが、実はその4日前、稽古2日目の17日の時点で、キャスト全員を集めて自身の本当の病状と降板について伝えていた。今井は、「この辛い気持ちを全員で受け止めて、頑張っていこう」と語っていたという。

 井戸田は、「(降板が)本当に悔しいみたいです。この舞台自体が『生きる』をテーマにした舞台で、原作の今井さん自身も自分の命がわかっていると思います。気力で抗がん剤治療で生きていこうとしている方なので、本当に気持ちが熱くて。稽古中でも気持ちを抑える作業をするような感じです」と今井の様子について語る。そして、「今井さんの思いを引き継いで、この舞台を無事に成功することを願って皆全力で取り組んでいます」「今井さんの魂の舞台、ぜひ見に来てください」と神妙なおももちで呼びかけた。