カンヌ映画祭ある視点部門でオープニング上映された、樹木希林(72)主演映画「あん」(河瀬直美監督)初日舞台あいさつが30日、東京・シネスイッチ銀座で行われた。

 この日は河瀬監督の46歳の誕生日で、主題歌「水彩の月」を書き下ろしたシンガー・ソングライター秦基博(34)が登壇し、主題歌を生披露した。

 河瀬監督は、秦と原作小説を書いたドリアン助川(52)に対し、「ドリアンさんが20年、温めた小説。秦くんは私がファンで、その後、お仕事する機会があった。彼が打ち上げで芋焼酎を飲んで酔っぱらったすきに『映像を見てくれない』と言って見せた。この2人がいなかったら、この作品は完成しなかった」と感謝した。秦は「5杯くらい、芋焼酎を飲んで、2つ返事で」と笑った。

 秦の情感あふれた熱唱に続き、劇中のキーアイテムのどら焼きが側面にはりつけられたケーキが登場。サプライズの連続に、河瀬監督は感激した。そこに樹木が突っ込んだ。

 樹木 あなた、おいくつ?

 監督 26歳です。

 樹木 まだ、お若いわねぇ!

 さらにドリアン助川から、全米公開が決まったことが発表された。

 この日は永瀬正敏(48)浅田美代子(59)が登壇。さらに劇中で浅田のおいを演じた兼松若人(34)もサプライズで登壇した。