4月に肺がんで死去した司会者、俳優の愛川欽也さん(享年80)の「偲ぶ会」が4日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、参列したタレント楠田枝里子(63)が取材に応じた。

 フジテレビ系「なるほど! ザ・ワールド」で15年間共演した当時を振り返り、「出演者、スタッフ、スポンサー仲良しで、大きな家族のようだった。その中で欽也さんは、いつもほがらかでお父さんのようだった」と故人を悼んだ。1年前に同番組の同窓会があったといい、「その時は元気だった。まさか1年経たずに、こういうことになるとは、想像もつきませんでした」と語った。

 献花した楠田は、愛川さんに「撮影は順調ですか?」と話し掛けたという。「(天国でも)欽也さんは向こうでゆっくり休んでもいられないと思う。だから今ごろはロビーに出て忙しくしていると思う」。愛川さんが「トラック野郎」シリーズで共演し、昨年11月に亡くなった菅原文太さんにも触れ、「打ち合わせしているかもしれないですね」と悼んだ。遺影には「次回作に期待してます」とも話し掛けたという。

 愛川さんの妻うつみ宮土理(71)とも会場で、近況や愛川さんの思い出などを話したという。「少し笑みがこぼれていましたので、このまま元気に明るくなられるといいな」と話した。