俳優市原隼人(28)が15日、東京・神田明神で行われた主演映画「極道大戦争」(20日公開、三池崇史監督)のヒット祈願イベントに出席した。

 気温30度の中、成海璃子(22)高島礼子(50)三池監督とともに涼しげな浴衣姿で登場。カンヌ映画祭の監督週間に上映されて評価を受けたこともあり、「カンヌでも大絶賛されてうれしい。早く見ていただきたくて、うずいています」と胸を張った。

 イベントでは、映画の中に登場するKAERU(カエル)が演舞を披露した。演舞開始のドラをたたいた市原は「気持ちが強すぎて、ドラを打った手までいっちゃって腫れてます」と話した。アクションシーンの撮影中、右腕の靱帯(じんたい)を痛めていたが、そのまま撮影を強行した。

 三池監督は「映画には真剣で、誰よりもまじめ。アクションのところで、ケガをしていたが、それをちらっとも見せずにやり通す。尊敬する。生まれ変わったら市原隼人になりたい」と、おとこ気にベタ惚れの様子だった。

 劇中では、成海がドラを鳴らすシーンがある。成海は「ドラを当日に鳴らしてくれと監督に言われ、ウソかと思った。ウソかと思うようなことがたくさんあった」と、現場での監督の無茶ぶりに苦笑いしていた。

 高島は、「極道の妻たち」シリーズ以来の極道映画出演となった。女性ながらヤクザの若頭という役だったが、「三池監督の作品は大好き。台本を読む前からOKと伝えた」と、憧れの三池作品への出演を喜んでいた。