人種差別撤廃を目指しアメリカ公民権運動の指導者として知られ、1964年のノーベル平和賞を受賞したキング牧師(マーティン・ルーサー・キングJr.)の生涯を描いた映画「グローリー/明日への行進」(19日公開)の公開記念トークショーが16日、都内で行われた。

 黒人の選挙権を求め平和なデモ行進を実現させたキング牧師は、68年に暗殺された。2015ミス・ユニバース日本代表の宮本エリアナさん(21)と国連広報センター所長の根本かおる氏が出席。宮本さんは日本人の母とアフリカ系アメリカ人の父を持ち、ハーフとして初めてミス・ユニバース日本代表に選ばれた。

 宮本さんは「私はハーフであることにコンプレックスを持っていましたが、自分を愛せるようになってミス・ユニバースにも出られました。Love yourself(自分自身を愛せ).他人を救いたいなら、その前に自分を愛して」と笑顔。「人種に対する問題を世界に訴える活動をしていきたい」と今後の目標を明かした。根本氏は「この映画のパワーに圧倒されました。1人、1人が自分らしく生きられる社会を」と話した。