「渡る世間は鬼ばかり」など多くの名作を生んだTBSのドラマ放送枠「木曜9時」が今年秋からバラエティー番組の放送枠に変わることが23日、複数の関係者への取材で分かった。

 1971年(昭46)からドラマ枠になって以来、「渡る世間-」や「HOTEL」「3年B組金八先生」など話題作を放送してきたが、最近は視聴率で苦戦が続いていた。後任番組の詳細は不明だが、10月期の改編に合わせ、新たにバラエティー番組を放送する予定だ。

 同局は4月の改編で、かつて「水戸黄門」などを放送した「月曜8時」の枠を59年ぶりにバラエティー番組に変更したばかり。今年10月からプライムタイムの連続ドラマ放送枠は「3」となる。関係者によると、今年秋から深夜にドラマ放送枠を新設するという。

 ◆TBS「木曜9時」 71年10月からドラマ枠になり、76年10月から音楽番組枠となり「ザ・ベストテン」などを放送。09年4月からバラエティー番組枠となり、ドラマ枠は水曜9時に移ったが、10年10月から再びドラマ枠に。「日本の嫁シリーズ」「HOTEL」「ホットマン」「サラリーマン金太郎4」「白夜行」「MOZU」などを放送。「渡る世間は鬼ばかり」は90年から11年の最終シリーズまで合計10シリーズ、「3年B組金八先生」は95年第4シリーズから第7シリーズを除いて08年第8シリーズまで放送した。