12年目を迎えた人気アニメ映画シリーズ「プリキュア」の毎年恒例、秋の新作が今年は3本立てで製作されていることが29日、分かった。「映画Go! プリンセスプリキュア Go! Go!! 豪華3本立て!!!」(10月31日公開)と題しており、長、中、短編で構成。2008年に長、短編の2本立てで公開されているが、3本立ては初になる。

 長編「パンプキン王国のたからもの」は、公開日に世界的に行われるハロウィーンがテーマ。プリキュアが捕らわれのお姫様を助けるため立ち上がる物語で従来通りセル画で描かれる。

 中、短編は3DCGで描かれる。中編「プリキュアとレフィのワンダーナイト!」は、プリキュアが昼を失った夜の国に暮らすレフィ姫と明るい国を取り戻すために戦う物語。レフィ姫役には、現在、劇団四季「ライオンキング」大阪公演でヤングナラを演じている上垣ひなた(11)が抜てきされた。

 声優初挑戦の上垣は今年2月、テレビ朝日系「関ジャニの仕分け∞」のミュージカルキッズNO・1決定戦で優勝した逸材で、劇中歌も歌う。「小さい頃から見てきた『プリキュア』の映画に出させてもらえると聞いて、とてもうれしかった。とても緊張していますが精いっぱい頑張りたい」と意気込んだ。

 短編「キュアフローラといたずらかがみ」は、主人公キュアフローラ(声・嶋村侑)が、3頭身のSDキャラとなり、鏡の中のいたずらお化けとキュートなやりとりを展開する。初の試みとして、セリフのないショートストーリーとなる。鷲尾天プロデューサーは「歌、ダンス、ファッションのエッセンスを取り込み、新たな挑戦の形をお届けしたい。ミラクルライトも振ってください」と、入場者プレゼント「ミラクルライト」が、昨年10月の「映画ハピネスチャージプリキュア!」以来1年ぶりに復活すると明かした。