嵐の大野智が作ったオブジェやフィギュアなど約100点を展示した個展が9日、中国上海市内の美術館で始まり、大勢のファンが詰め掛けた。海外での大野の個展は初めて。29日まで開かれる。

 2008年に東京など日本の各都市で開催された個展に出展した作品の一部が展示された。

 上海のイベント会社が企画し、8日までに約2万4000枚の前売りチケットを販売。混乱を避けるため、1時間おきに200人ずつ入場させる入れ替え制にした。

 自転車のチェーンなどさまざまな廃材を使って作ったロボットや、人の顔をかたどった樹脂粘土製のフィギュア、「タツノオトシゴ」と題された細密画など多彩な作品が展示された。

 5日に会場で展示品の最終的なチェックを行った大野は「上海の方々がどう見てくれるのか。どういうリアクションがあるのか。それが楽しみです」とのコメントを発表した。

 上海市の翻訳業の女性(25)は「大野さんは感性が豊かで発想が自由。作品の完成度が高く、素晴らしかった。楽しく見させていただいた」とうれしそうに話した。