今月6日、東急電鉄二子玉川駅のホームで女性のスカート内を盗撮したとして、警視庁玉川署が東京都迷惑防止条例違反容疑で書類送検する方針を固めた元タレントの田代まさし(58)について、演出家でタレントのテリー伊藤(65)が「世の中とモノの考え方が違いすぎる」と苦言を呈した。

 テリーは12日放送のTBS系「サンデー・ジャポン」に生出演。田代が2000年9月に盗撮で逮捕された時のことに触れ、当時はシドニー五輪が行われおり、女子マラソンで高橋尚子選手(43)が金メダルを獲得。日本中が歓喜に包まれている中での盗撮事件に「どういう神経をしているんだ」と思ったという。

 今回も田代が盗撮したとされる日は女子サッカーW杯決勝戦が行われ、なでしこジャパンが奮闘していたことを元衆議院議員でタレントの杉村太蔵(35)が指摘した。それを受けて、テリーは「世の中と自分のモノの考え方が違いすぎる」と田代に苦言を呈した。さらに今回、盗撮の現場となった二子玉川について、「一番オシャレで、日本で一番盗撮がしにくい場所」だといい、そこで盗撮を行ったことに「あまりに世の中と彼のモノの考え方が違う」と再び、田代の考え方が世間とかい離していることを強調した。

 また、テリーは田代が昨年7月に覚醒剤事件での服役を終え、薬物依存者の更生施設スタッフとして働きつつ、法務省のイベントにも出席していたことについて、「(法務省の仕事は)彼にとってはプレッシャーになる。頭でモノを考える仕事はダメだから、肉体労働をしないとダメだ」と主張し、「何か責任を背負わせるとそれが重荷になる」と眉をしかめた。

 テリーは田代が08年に1回目の服役を終えた後、10年9月に自身の番組で対談し、芸能界復帰を応援していた。しかしそれを裏切るように、対談の12時間後、麻薬及び向精神薬取締法違反の容疑で現行犯逮捕されている。その時のこともあってか、ほかの出演者よりも厳しい表情を浮かべていた。