ブラックマヨネーズの吉田敬(42)が23日、都内で和歌山県「白浜観光大使」委嘱式に出席した。

 井澗誠白浜町長(60)から任命状を受け取った。

 吉田は京都市出身だが、白浜には子どもの頃に家族でよく遊びに行っていたという。現在も仕事に疲れた時などプライベートでもよく訪れるとのことで、同町の観光大使に任命された。

 吉田は「白浜がなかったら今の自分はない。関東の人にも来てほしい。飛行機で1時間とあっという間です。白浜の海に比べたら、東京の海なんてカス汁です。白浜には海も温泉もある。ご飯もお店によってはおいしい」と、毒舌混じりに笑いを誘いながら、同町をPRした。

 この日は、同時間帯に又吉直樹(35)がイベントに出席することもあり、報道陣も15人ほどとまばらだった。吉田は、語気を強め「芥川賞と白浜観光大使とどちらの方がニュースやねんと世間の人に問いたい」と、対抗心を燃やした。又吉が芥川賞を受賞した作品「火花」は静岡・熱海の花火大会での営業漫才で出会った、売れないお笑い芸人の徳永と先輩芸人の神谷の交友を描く。白浜に関する本の出版をすすめられると、吉田は「熱海の部分を白浜に変えて、『大花火』として出したい」と笑いを誘った。