ブラジル・リオデジャネイロで7月31日、日本とブラジルの外交関係樹立120周年を記念するコンサートが開かれ、指揮者西本智実さんと和太鼓奏者の壱太郎さんがリオ市立劇場交響楽団と共演、約1300人の聴衆を魅了した。

 曲目は和太鼓協奏曲「飛天遊」とチャイコフスキーの交響曲第4番。西本さんは「日本の真裏の国だが、人間対人間では遠くない。遠さと歴史的な近さと、いろんなことを感じながら指揮台に立った」と話した。

 壱太郎さんは「オーケストラと全身の力でがっぷりと四つに組み、西洋と日本が結び付いた平和のための演奏だった」と振り返った。

 クラシックファンの公務員ジョアン・アラキさん(40)は和太鼓の協奏曲を聴くのは初めてといい、西本さんの指揮は「曲の魅力を100パーセント引き出していた。鳥肌が立った」と話していた。