レオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシ監督のゴールデンコンビが、新作「The Devil in the White City:Murder, Magic And Madness At The Fair That Changed America (原題)」で6度目のチームを組むことがわかった。ニューヨーク・デイリー・ニューズ紙電子版などが報じたもので、同作品は、03年にベストセラーとなったノンフィクション小説「悪魔と博覧会」を映画化。レオは、実在の連続殺人犯ヘンリー・ハワード・ホームズ医師役を演じる。

 ホームズ医師は「世紀の祭典」といわれた1893年のシカゴ万博の時期、自らが開業したホテルに宿泊した女性たちを次々と解剖し、殺害。”殺人城”とも呼ばれたこのホテルには、女性たちを窒息させるためのガス室、死体置き場、解剖台などもあった。本人は27人の殺害を認めているが、実際の犠牲者数は200人にものぼったといわれている。

 複雑な人格を持つ美貌のカリスマ殺人鬼役は、レオが長年、演じたがっていた役だが、原作の映画化権を5つのスタジオがオークションで競り合い、パラマウント社がついに獲得。「ギャング・オブ・ニューヨーク」(02年)「アビエイター」(04年)「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(14年)などを始め、5作品でチームを組んできたレオとスコセッシ監督も、プロデュースに加わる。脚本は、映画「ハンガー・ゲーム」を手掛けたビリー・レイ氏。原作では、壮麗な万国博覧会の総指揮を務めた建築家ダニエル・ハドソン・バーナムと、連続殺人鬼のホームズ医師の2人に焦点が当てられており、バーナム役を誰が演じることになるか注目される。(ニューヨーク=鹿目直子)