東山紀之(48)が初めて織田信長を演じる。テレビ東京系新春時代劇「信長燃ゆ(仮題)」(来年1月2日放送)に主演することが20日、分かった。

 直木賞作家・安倍龍太郎氏の同名小説が原作。天下統一を目前にした信長が本能寺の変で最期を迎えるまでの約1年半が描かれる。この日、東山は都内の同局で取材に対応。「信長が亡くなったのは49歳。同じ年になって演じられる機会をいただけた。50歳を前にこの話をいただけるのは運命。今が一番いい時なのかな」と念願の信長役を喜んでいる。

 ジャニーズ事務所では、時代劇のパイオニア的存在だ。しばらくは苦労も重ねた。「源義経」(90年)では、馬に乗って「(照明が)まぶしいな」と言ったら、「主役がまぶしいってよ」と全部消された。京都・太秦の撮影所に行くと、「江戸から来たんだろ」と言われたという。「今は『お帰りなさい』と言ってくれて、待ってくれる人がいる。やりやすい環境です」。

 79年から毎年放送されるテレビ東京系新春時代劇38作目で、ジャニーズ事務所タレント初主演作となる。「考え方が変わってきている。垣根はないですね」。テレビ東京系ドラマ出演は「ヤンヤン歌うスタジオ」のドラマコーナー「野良犬伝説」以来、32年ぶりだ。「『野良犬』から成長して良かったです。ちゃんとやらないと」。ちゃめっ気たっぷりに気を引き締めた。