来年のNHK大河ドラマ「真田丸」(日曜午後8時)が1日、長野県内でクランクインし、5日に同県上田市で取材会が行われた。主演で戦国武将、真田信繁(幸村)役の堺雅人(41)、ヒロインのきり役を演じる長沢まさみ(28)らが出席。長沢は「『きり』は、プロデューサーや監督らから『戦国のヤンキー』といわれていて、とにかく元気よく演じられたら」などと意気込んだ。

 信繁の生涯のパートナー(きり)は史実に残るが、詳細なエピソードは少ない。「きり」の名も、同作用に付けられた。どう描くかも、脚本を手掛ける三谷幸喜氏(54)次第だが、番組関係者によると、「ヤンキー」の表現通り、天真らんまんで、物おじしない発言が飛び出す予定。長沢は「どんな風になるのか自分でも想像つかないです。そもそも戦国時代にヤンキーがいたのか」と笑った。

 同作は家族愛もテーマで、8月に妻の菅野美穂(38)が第1子男児を出産したことに絡めて質問された堺は、「家族の物語を演じるのに、新しい家族ができたことは励みです」と笑顔で返した。大河は今年の「花燃ゆ」が視聴率で苦戦中。「真田丸」が、国民の「大河離れ」を食い止めるか注目されるが、堺は4日夜、スタッフ、共演者に焼き肉を振る舞って早速、現場の士気を高めたという。

 長野県を中心にした信州ロケは20日間を予定。その後、東京・渋谷区のNHKでの収録が始まる。