倍賞千恵子(74)が04年「ハウルの動く城」以来、アニメ映画主題歌を担当することが21日、分かった。アニメ映画「GAMBA ガンバと仲間たち」(来月10日公開)の主題歌で、シンガー・ソングライター小沢健二(47)の96年シングル「ぼくらが旅に出る理由」をカバーしている。

 異色の組み合わせを実現させたのは、人気アートディレクター森本千絵氏。今回の映画のエンドロールをプロデュースした森本氏は約5分間のアニメ画を書き下ろし、そこで流れる主題歌の選曲と歌手の人選も担当した。森本氏は「小さなガンバたちが友情を通して強く前向きに生きていく姿を描いた作品に、生きることをテーマにした小沢さんの歌しか考えられませんでした」と選曲理由を説明。倍賞の起用については、「ただ歌うということではなく、声を通して強く前向きに生きる1人の思いを伝えるという点で、倍賞さん以外考えられなかった」としている。

 倍賞は同曲について「小沢さんの独特の世界観で表現された楽曲。装いを変えて歌うことは、私にとっても新たな挑戦でした」と手応えを口にしている。