歌手アグネス・チャン(60)は24日夕、公演先の大阪市内で会見し、ツイッターに殺害予告をしたとして、警視庁が東京・昭島市在住の少年宅を脅迫の疑いで家宅捜索したことを受けて、取材対応した。

 少年が15歳で、中学3年生であることについて「ショックです。胸が痛みます」と沈痛な面持ちで言葉を続けた。

 アグネスは23日夜、滞在先の米国から帰国。この日午前7時に公演先の会場へ入り、午後2時開演に備えていた。担当マネジャーによると、開演直前の同2時前に家宅捜索を始めたという一報が入り、アグネスに告げたという。公演では、この問題に一切、触れることはなく、公演後に取材陣の前に立った。

 「たくさんの方にご心配をかけてしまったので、警察の方に感謝です」

 ツイッター脅迫を書き込んだ疑いの少年を割り出した警視庁に感謝しつつも、とても喜べる心境ではなかった。少年が「(アグネスが)慈善活動をしているのに、豊かな生活をしているのに許せなかった。こんなに大騒ぎになると思わなかった」と話していることについて、「(インター)ネットはすごく便利だけど、真実じゃないことがあちこちにあって(書かれていて)、軽い気持ちで…(書いてしまう)。怖いことですね」などと話した。