松坂慶子(63)主演の日本、ベトナム合作映画「ベトナムの風に吹かれて」(大森一樹監督)初日舞台あいさつが17日、都内の有楽町スバル座で行われた。

 この日はNMB48の藤江れいな(21)が登壇。「撮影は1年前…1年たつのは早いなぁと思います。良い経験ができた映画になっていると思っているので、楽しみにしてください」とあいさつした。

 「ベトナムの風に吹かれて」は、ベトナムの首都ハノイ在住の日本語教師でライターの小松みゆきさんが、認知症の母をベトナムに連れていき、一緒に暮らした実話をもとに書いた「越後のBaちゃんベトナムへ行く」が原作。物語の内容からも、観客の年齢層は高いことが想定されたが、この日は藤江目当てに駆けつけた若い観客も少なくなかった。映画監督とプロデューサーの顔も持つ奥田瑛二(65)から、藤江に「あなた、若い人にアピールして、劇場に来てもらわなきゃいけない。拡散しないと」と“PR指令”が出た。

 藤江は「こういう時、どうしたら良いんですか?」と最初はとまどったが、奥田から「よろしく!! で良いんだよ」と言われると、力強く「よろしくぅ!!」とアピール。藤江の顔写真入りハンカチを手にしたファンらは大喜びだった。

 この日は草村礼子(75)と、ベトナムから原作者の小松みゆきさんも駆けつけた。松坂は立ち見まで出た客席を見詰めて「今日の(うれしい)ことは決して忘れないと思います」と感無量の面持ちだった。