天皇陛下が詠んだ詞に皇后さまが曲を付けた「歌声の響」が16日、東京・日本外国特派員協会で披露された。

 歌ったのはソプラノ歌手の鮫島有美子(63)で、演奏は東京芸大の有志。朝日新聞出版からCDブックとして発売されたこの曲は40年前、沖縄を訪れたときの両陛下の思いが込められている。荘厳な曲にのって歌われると、満員の聴衆から大きな拍手が起こった。欧州での活動が長い鮫島は15日のテロ事件に触れ「パリで悲しいことが起きました。平和を願われている両陛下も胸を痛められていると思います。改めて平和への思いを歌っていきたいと思います」と神妙に話した。