桐谷美玲(25)が来年1月スタートのテレビ朝日系金曜ナイトドラマ「スミカスミレ」(金曜午後11時15分)に主演し、彼氏いない歴65年の女性を演じることが18日、分かった。原作は同名コミックで、65歳の女性、澄(すみ)がある日突然、20歳の女子大生に若返り、すみれと名乗って青春をやり直す物語。見た目20歳、中身65歳という難役に挑む。

 桐谷は「自分が65歳になるなんて想像したことがありませんでした。声や口調、身近にいる60代を参考にしたいです。まだ試行錯誤です」と話す。今は戸惑いが先に立つが、横地郁英ゼネラルプロデューサーは、その戸惑いこそが45歳も若返ってしまった女性を演じるのにぴったりと起用の理由説明した。

 家業に追われ、恋も結婚もしなかった女性の初恋も描く。桐谷は今年の主演映画「ヒロイン失格」をはじめ、多くのラブストーリーに出演してきたが、これ以上ない純粋な役だ。「65年間恋愛をしてこなかったわけですから、ものすごくピュア。桐谷美玲史上、最高にピュアで、一生懸命な女性と感じてもらえるよう頑張りたい」と話す。

 桐谷自身が人生をやり直すとしたら、いつに戻りたいのか。「中学、高校生のころ。千葉でジャージーを着て走り回っていたので、制服を着て東京に遊びに行きたい。でも戻るのは1週間くらいでいいかな」。

 ◆「スミカスミレ」 漫画家高梨みつば氏が月刊「Cocohana」(集英社)で連載中の同名コミックのドラマ化。65歳の澄は家業や両親の介護に追われ恋愛や結婚に無縁だった。母が亡くなり1人になり、遺影になる写真を探していた時、黒猫とカキツバタが描かれたびょうぶに指をかけ、血で汚してしまう。血が黒猫の封印を解き、人の姿になって現れた。望みを聞かれ「人生をやり直したい」と答え、目覚めると20歳の女子大生になっていた。