元かぐや姫の伊勢正三(64)と作詞家松本一起氏が共同プロデュースし、イラストレーター安部竜一氏がデザインを担当した異色アルバム「あからんくん」に問い合わせが殺到している。反響が大きいことから、発売元のフォーライフは25日から28日まで、東京・原宿のペニーレインでアルバム作品展を開催することになった。

 「あからんくん」は、ひらがなの「あ」から「ん」までの50音で始まる童謡の詞に、音楽とキャラクターで融合させる過去にない作品。童謡詞は松本氏が手掛け、音楽は伊勢正三が担当。これに、安部氏がイメージ・キャラクターを全編で描き下ろし、絵本とアルバムを発売した。松本氏は「童話にこそ、時代という呼吸が必要だと思い、今ならではの世界観を表現した」と自信をみせる。

 アルバムは、伊勢の愛娘で女優としても活躍中の伊勢未知花がMICHIKA名義で歌に初挑戦、メーン曲を親子でデュエットしている他、南こうせつ、イルカ、太田裕美、大野真澄、池田聡、我那覇美奈らが参加している。

 フォーライフの後藤由多加社長は「親が子供に聞かせてあげられるような絵本を作りたいと思った。あいうえおは日本語の基本。そこには次の世代に伝えていかなければならない愛があると思う」と話した。

 ちなみに「あからんくん」は「あ」から「ん」を、1つのワードにコピー化したタイトルで末尾に「くん」をつけた。