サスペンスドラマや時代劇などに数多く出演した女優有沢比呂子(ありさわ・ひろこ)さんが今月11日に心不全のため急死していたことが18日、分かった。43歳だった。

 関係者によると、11日に都内の自宅で倒れているところを発見され、搬送先の病院で死亡が確認されたという。警察の調べで自殺などの可能性はなく、病死と判断された。葬儀は「静かに送り出したい」という遺族の意向で、近親者のみの密葬で行われた。

 有沢さんは最近も普通に仕事をしていた。来年1月の東京・明治座「伍代夏子 藤あや子新春特別公演」の第1部「日本橋春秋」に芸者役で出演予定だった。14日に伍代、藤ら出演者が集まる「顔寄せ」で全員で黙とうしたという。

 ◆有沢比呂子(ありさわ・ひろこ)1972年(昭47)9月10日、千葉県生まれ。90年にサンミュージックオーディションに合格。翌91年「有沢妃呂子」でビデオ映画「キャント・バイ・ミー・ラブ」で女優デビュー。同年、吉田栄作主演の映画「代打教師 秋葉、真剣です!」で人気になり、CM、ドラマ、時代劇や舞台などで活動。00年になかにし礼氏の長男と結婚。08年に改名。