いまアメリカ中で大きな注目を浴びている実業家のドナルド・トランプ氏。2016年アメリカ合衆国大統領選挙への出馬を目指す中で、過激発言を続けている彼だが、一体セレブたちはどんな反応を示しているのだろうか。

 現在69歳のトランプ氏は、不動産会社「トランプ・オーガナイゼーション」の会長で、「トランプ・エンターテインメント・リゾーツ」の創立者。リアリティー番組「アプレンティス」に出演したことで知名度を上げた彼は昨年6月16日、大統領になるために共和党の代表に立候補した。

 アメリカの大統領選挙は党の代表を決める”予備選挙”と、予備選挙で勝ち抜いた党の代表の中から大統領を決める”本選挙”とに分かれている。現在トランプ氏は共和党の代表になるべく、予備選挙への準備を進めている段階だ。移民反対発言などで賛否両論を集めている彼だが、共和党が行った世論調査によると、これまでに高い支持率を誇っている。

 選挙への出馬を決めてからさまざまな過激発言を続けているトランプ氏。そんな彼は、「イスラム教徒がアメリカに入国することを一切禁止する」「メキシコ人(移民)はドラッグや犯罪など、(アメリカに)問題を運んでくる。いい人たちもいるだろうが、彼らはレイプだって犯している」などと語り、多くの批判を呼んでいる。

 これらの発言を続ける彼について、セレブたちはどう思っているのだろうか。コロンビア出身のシンガーであるシャキーラ(38)は、トランプ氏がメキシコ系移民を批判するコメントを発表してから、ツイッターで彼を批判。「これは憎むべき人種差別的なスピーチよ。長い間、人種の多様性と民主主義を主張してきた国を、ふたつに分けてしまうようなね」とコメントした。

 またアルゼンチンからの移民を妻に持つ俳優のマット・デイモン(45)は、「彼は国境線から南に住む全ての人について、冷酷な言葉で語っている。それは僕の妻についてであり、娘についてでもあるんだ」とコメントし、トランプ氏を“外国人嫌いなヤツ”と批判。

 イギリス出身の女優で、昨年8月にアメリカの市民権を獲得したエミリー・ブラント(32)は、「アメリカの市民権を獲得した日の夜、共和党のディベートを見たの。そのとき、『これ(市民権の獲得)は大きな間違いだったわ。私は何をしてしまったのかしら』って思ったわ」と語った。そのほかにも多くのセレブたちが、彼に対して批判的なコメントを寄せている。

 人種差別のみならず、女性差別とも言える発言をしたり、スターバックスをボイコットしよう、とも語っているトランプ氏。今後も彼の発言には注目が集まりそうだ。【ハリウッドニュース編集部】