「ラブユー東京」「足手まとい」「夜の銀狐」などムード歌謡の第一人者だった作曲家の故中川博之氏(享年77)の名曲「愛をありがとう」を課題曲とした全国カラオケコンテスト決勝大会が23日、都内で行われた。

 夫人で作詞家の高畠じゅん子さんが「この曲でもう1度中川を生き返らせたい」と発案。三回忌(6月11日)をめどに、同曲はデュエットで歌うマヒナスターズ松平直樹と桜井まりを始め、演歌の松原のぶえ、R&Bのジェロ、ムード歌謡の北川大介、シャンソンの佐々木秀実、歌謡コーラスグループの純烈、フォークデュオのもりきこら多彩なアーティストの“競作”で再発売される。

 それを記念したコンテストで、この日は全国467人(組)の中から選ばれた15人が「愛をありがとう」を熱唱。関口博子さん(埼玉)と梶浦博文さん(徳島)の2人がグランプリを獲得した。高畠さんは「これからもこの曲を知っていただけるように、さまざまな活動をしていきたい」と話していた。