86年に大ヒットしたアクション映画「トップガン」の続編「トップガン2 (原題)」の製作がいよいよ、前に進み始めたようだ。

 ニューヨーク・デイリー・ニューズ紙によると、プロデューサーのジェリー・ブラックハイマー氏が米国時間の26日、同作の主演俳優トム・クルーズ(53)とのツーショット写真をツイッターで公開。「先週末、旧友のトム・クルーズとニューオーリンズで会い、”トップガン2”について話し合い、いま戻ってきたばかりだ」とツイートしたという。

 アメリカ海軍戦闘機兵器学校のエリート戦闘機パイロットたちを描いた本編だが、続編にはドローンが登場し、戦闘機乗り時代の終焉が描かれるといわれている。クルーズが主人公のマーベリック役で復帰することがわかっており、俳優ヴァル・キルマー(56)も昨年11月、フェイスブックで、アイスマン役で続編に復帰することを明かしている。

 1作目を監督したトニー・スコット氏(享年68歳)が12年に自殺したことから、続編の製作プロジェクトは遅延していた。スコット氏は自殺する直前にクルーズと会い、制作についてのアイディアを交換していた矢先だったとも報じられている。 

 続編の製作は、主演のクルーズ、ブラックハイマー氏、資金を出資する米映画製作会社スカイダンスCEOのデビッド・エリソン氏にとっても、最重要事項であり続けたようだ。86年に公開された「トップガン」は全米興行成績1位を記録し、3億6580万ドルの世界興行収益をあげた。当時は映画の料金が、現在の半額以下という時代だった。同作の大ヒットにより、クルーズとキルマーは一躍、トップスターの仲間入りを果たした。(ニューヨーク=鹿目直子)