俳優村上弘明(59)が主演し、剛力彩芽(23)がヒロインを務め、陣内孝則(57)も出演する松本清張原作のテレビ東京系特別ドラマ「喪失の儀礼」が今春放送されることが決まった。昨年3月に放送された同じ松本清張作品「黒い画集 草」に出演したトリオが再び共演し、医療サスペンスの第2弾に挑む。

 村上は、気になることはとことん調べないと気が済まない、風変わりな静岡県警の大塚京介刑事を演じ、剛力は同県警の新人刑事の田村美咲、陣内は協調性に欠け、一匹おおかみと言われる警視庁捜査1課の須田浩平刑事を演じる。

 村上は「彩芽ちゃんとは親子のような刑事です」と紹介。作品を「捜査方法がアーティスティック。ドラマ全体がアートのような松本清張作品の奥深さを見てほしい。3人のキャラクターを際立たせるようなぶつかり合いも見どころ」とPRした。

 剛力は「前回の『黒い画集 草』は、麻薬Gメンの上司(村上)にただ単についていく部下役でしたが、今回は上司をうまくあしらいながら、しっかり仕事ができる設定です」と紹介。「松本清張作品は読んでも演じても楽しい。推理しながらドキドキして見てほしい」とコメントした。

 陣内は「湖でのシーンがあり、監督は幻想的でよかったと言うが、演じている方は我慢比べ。実は蚊に刺されているのをじっと耐えていました。我慢比べが映像にいい影響を与えたと思う」と陣内節を披露した。

 物語は、静岡県内で行われた医療セミナーに参加した東京の医師が殺され、同時期、都内でも同じセミナーに参加した医師が殺害される事件が発生。2つの事件に関連を感じた2人の男性刑事が激しくぶつかり合いながら捜査する中、新人女性刑事が2人の潤滑油のような役割を果たし、事件の真相に迫る。

 ◆剛力彩芽(ごうりき・あやめ)1992年(平4)8月27日、神奈川県生まれ。08年に雑誌「Seventeen」専属モデル。11年フジテレビ系「大切なことはすべて君が教えてくれた」で女優デビュー。同年のテレビ東京系「IS」でドラマ初主演。13年にはNHK大河ドラマ「八重の桜」にも出演。同年シングル「友達より大事な人」でCDデビュー。血液型O。