松田龍平(32)主演映画「モヒカン故郷に帰る」(4月9日公開、沖田修一監督)の大ヒット祈願イベントが8日、都内で行われ、松田、柄本明(67)前田敦子(24)らが出席した。

 松田演じるモヒカン姿のバンドマンの婚約者を演じた前田は、クランクインが2人のシーンだった。「松田さんから『カップルじゃなくて夫婦になる役だから、仲良くしよう』と言われた。人見知りだから、あの一言が大きかった」と松田に感謝した。

 しかし、当の松田はすっかり忘れていたようだった。「全然覚えてないな…(笑い)」。それでも、「前田さんとは初めて会った気がしないというか、やりやすかった」と率直に告白した。もたいまさこ(63)も「前田さんは役柄と一緒で、ストンと人の心に入るのが得意。(劇中の)嫁姑というより、友達みたいな感じ」と、前田のフレンドリーさに感激していた。

 柄本はかつて、松田の父で俳優の故松田優作さんと同じ劇団に所属していた時期があった。今回は松田の父を演じており、不思議な縁の巡り合わせになった。「お父さんと同じ劇団にいたことがある。今回、親子の役をやらせていただいて、大変に感慨深いものがあった。僕は自分の映画を見ないけど、『見なくちゃだめ』と言われた」と話した。

 作品の舞台は、瀬戸内海に浮かぶ広島県の架空の島。イベントでは、厳島神社で祈願を受けた長さ60センチの特大しゃもじが用意され、前田は「そういえば、(神社のある)宮島にはしゃもじがいっぱいありました~」と懐かしそうに振り返っていた。

 ほか千葉雄大(26)沖田監督が登壇した。