演歌歌手走裕介(42)が14日、故郷の北海道網走市で行われた「第51回あばしりオホーツク流氷まつり」にゲスト参加した。時折、雪が舞う氷点下2度の中、新曲「北の傷歌(しょうか)」など8曲を披露した。デビューした09年から連続8回出演中。網走市出身の初演歌歌手で同市の観光大使も務めるとあって、約1000人のファンから「裕ちゃ~ん!」という熱い声援が飛んだ。

 新曲は恋人を幸せにできなかった傷心を抱えた男性が北国を旅する哀愁歌。フォークタッチの歌謡曲で「とても歌いやすい曲です」と笑顔でアピールした。

 今年でデビュー8年目を迎える。「新曲をヒットさせ、自分を知らなかった人にも知って欲しい。そして初の紅白を目指します」。控えめな発言しかしてこなかった走が決意を込めた紅白宣言。故郷のファンに年末までの全力疾走を誓った。【松本久】

 ◆走裕介(はしり・ゆうすけ)本名・真野裕之。1973年(昭48)12月7日、北海道網走市生まれ。大型特殊、アマチュア無線などの資格を持っている。09年4月に「流氷の駅」でデビュー。12年に日本レコード大賞「日本作曲家協会奨励賞」。血液型A。