デビュー30周年の演歌歌手坂本冬美(48)が16日、ゴーストライター騒動で注目を集めた作曲家新垣隆氏(45)のピアノ演奏で新曲「愛の詩」の公開レコーディングを行った。

 同曲は新垣氏が初めて作曲した演歌で、3月2日発売の30周年記念CD「北の海峡/愛の詩」に収録される。CDとは別に、この日に公開レコーディングした新垣氏の手によるピアノ演奏バージョン曲も4月に配信される予定だ。

 これまでの坂本は、どちらかというと強くこぶしを回すようなダイナミックな曲が多かった。だが今回は正反対だ。坂本は「新垣さんのさりげなく寄りそうメロディーが心地よい」。歌唱中は、気持ちが曲の世界に入っていっても「熱唱をしないように気を付けている」という。

 新垣氏は初の演歌作曲に「とても難しかったが、冬美さんの声そのものが手がかりになった」と納得顔で振り返った。

 被災地で優しくピアノを弾く新垣氏の映像をテレビで見た坂本の事務所社長が、ダメモトで依頼したところ、意外にも!? 快諾。今回の異色タッグが実現したという。坂本は「これからも、ぜひ歌謡曲を作って欲しい」と頼み込んだ。

 曲タイトルは「愛の詩」だが、プライベートの愛はどうなっているのか? 坂本は「そっちの愛は30周年イヤーを無事に終えてから見つけたい」と意欲を見せていた。