“イケメン経営コンサルタント”として人気だったショーン・マクアードル川上氏(47)の経歴詐称問題を受け、脳科学者の茂木健一郎氏(53)が経歴に重きをおく風潮に疑問を投げかけた。

 茂木氏は16日に更新したブログでショーン氏の話題に触れ、「事実でない経歴を開示されていたことは、良くないと思います」との立場を示し、その上で個人的な意見をつづった。

 ショーン氏とラジオ番組で共演したことがあり、「私は、そのお人柄や、ご発言の的確さなど、素敵だと思いました。私が感じたのは、それだけです」と印象をつづった茂木氏。普段から相手の肩書や経歴には全く関心がないという同氏だけに、その共演時も「ショーンKさんが『ハーフ』であるとか、国際的に活躍されている『経営コンサルタント』であるとか、あるいはハーバード大学のMBAであるとか、そういうことは一切関係ないし、参照もしませんでした。『ハーフ』かな、というくらいのことは、お顔立ちを見れば連想されましたが」とした。

 そして報道番組等でコメンテーターを務めるショーン氏の発言について、「実質において良いものだったからこそ、視聴者はご覧になっていたのではないでしょうか」とし、「その際、ショーンKさんの経歴は、本当に関係があったのでしょうか?」と疑問を投げかけた。

 「『ハーフ』『国際的に活躍する経営コンサルタント』『ハーバードMBA』といったイメージの文脈をつくっているのは、世間だと思います」と自身の見解を示し、「あるイメージの文脈に当てはまるかどうかで、価値があると思い込む世間というのも、あまり良くないなというのが、正直な感想です」とつづった。