【ニューヨーク16日(日本時間17日)=鹿目直子通信員】世界ツアーでの遅刻が常習化しているマドンナ(57)がステージで女性ファンの胸を露出させる騒動を起こした。米メディアが一部始終を記録した映像を公開した。

 騒動はオーストラリア・ブリスベン公演で起きた。ステージに呼び上げた女性に「お尻をたたきたくなるような女の子ね。服を引き下げたくなるわ」と言い、素早い手つきで、両肩を出した女性の洋服の胸部分を引き下ろし、左胸を露出させた。驚く女性に「あら、ごめんなさい、セクハラよね」。穴の開いた自分のストッキングを見せて「この穴を大きくしてもいいわ」と悪びれる様子はまったくなかった。女性は笑いながらマドンナの肩を抱き、それ以上のトラブルにはならなかったが、観客はあきれ気味だったという。

 ツアーは遅刻と奇行の連続となっている。昨年12月14日の英マンチェスター公演は1時間以上遅れて開演したが「不満があるなら、もう私のコンサートに来なくていいわ」と逆ギレ。今年1月16日のケンタッキー州ルイビル公演は2時間半も遅刻した上、泥酔状態で歌い、2日後の米テネシー州ナッシュビル公演も2時間遅れで開演。3月4日のニュージーランド公演はステージで突然泣き出した。先月13日のさいたまスーパーアリーナ公演も2時間以上遅れて開演した。今回のブリスベン公演も2時間半遅れの午後11時22分に開演したが「皆が早く着きすぎたのよ」と開き直った。

 前夫ガイ・リッチー監督(47)と長男ロッコさん(15)の親権をめぐり争っていることが騒動の原因といわれている。ロッコさんはマドンナの元を離れ、ロンドンでリッチー監督と生活しており、息子と会えないストレスで落ち込むことが多いという。