歌舞伎俳優片岡愛之助(44)と女優藤原紀香(44)が31日、都内ホテルで結婚会見を行った。

 愛之助は紋付きはかま、紀香はラベンダー色の着物で登壇した。登壇する際には、階段で愛之助が紀香の手を取って上がった。紀香の左薬指には、愛之助がデザインしたという3カラットの婚約指輪が輝いていた。

 愛之助は「私事ではございますが、私片岡愛之助と藤原紀香は、昨日3月30日午前に婚姻届を提出し、結婚いたしました」とあいさつ。紀香も「私たちの言葉で今までお世話になった方々、そしてファンの方々にきちんと伝えさせていただきたいと思っております。今日は純粋に素直な気持ちを届けたい」と会見に臨んだ。

 2人は、昨年8月に本格的な交際をスタートさせたが、同5月に女性誌に初めて2人の交際報道が出ていた。当時は友人関係で、双方ともに交際を否定。所属事務所からも「会わない方がいい」と助言があったという。愛之助は「会わなくなってから、ふと考えると心にポカッと穴が空いた気がして、(昨年の)夏あたりに『よしっ』と思って、お付き合いを申し込みました」。紀香も「仕事仲間として、日々の仕事に対するプロフェッショナルな姿勢に刺激を受けていました。友情から尊敬の思いが愛情に変わりまして、いつの間にか彼にひかれていました。もう会わないでと言われたときに、もう会えないんだと思って、心に穴があいていたときに、『話があるんです』と言われて。『ああ、同じ気持ちやったんや』って、うれしかったです」と目を潤ませた。

 梨園の妻として嫁ぐことになるが、紀香は今後も芸能活動を続けていく予定だ。紀香は「この世界に嫁ぎながらこの仕事を続けるのは生半可じゃないと思っています。今後のスタンスとしては、仕事は続けますが、最優先順位は彼の健康面のサポート、歌舞伎の仕事のサポートなので、藤原紀香としての生活は、その許される範囲中だと思っています。1番大事なのは夫の仕事なので一生懸命頑張りたい。努力します」と話した。

 結婚式・披露宴については、愛之助は「僕の歌舞伎の仕事の都合もありますので、どこかの月末にはなると思いますけど、できれば年内には挙げたいなと思っております」と話した。

 ビッグカップルのツーショット会見に、会場にはムービーカメラ30台、スチールカメラ40台、200人の報道陣が駆けつけた。会見には、松竹迫本淳一社長も同席。

 2人は、前日30日の大安吉日に、代理人が都内の区役所に婚姻届を提出。昨年8月に本格的な交際をスタートさせ愛を育んできた。