俳優大野拓朗(27)乃木坂46生田絵梨花(19)が、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(来年1月15日初日、東京・赤坂ACTシアターほか)でそれぞれロミオ、ジュリエットを演じることが4日、分かった。大野はミュージカル初主演。NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に出演するなど、人気急上昇の大野と、舞台経験豊富な万能アイドル生田が、舞台で初共演を果たす。

 11、13年に合計16万人を動員した名作ミュージカルで、大役を射止めたのは大野だった。大野にとって「ロミオ-」は何度も観劇した舞台で、城田優らが演じた13年版にほれ込みサントラCDを入手。4年間、CDを聞いてボイトレを続けてきた「ロミジュリ」マニアだ。

 自身のミュージカル出演は「エリザベート」以来、5年ぶり。その後、鍛えた歌声をNHK・Eテレ「Let’s 天才テレビくん」のコーナーで披露したところ、「エリザベート」の演出家で、今作も手掛ける小池修一郎氏から成長を認められ、オーディションに誘われた。実力と情熱でつかんだロミオの座で、大野は「3年間、CDを聞き続けた成果を見せます。甘い声のロミオになりたい」と気合を入れた。

 ヒロイン役の生田はかれんなルックスが人気で、3歳から始めたピアノで全国大会出場経験もある清純派アイドル。手塚治虫氏の原作漫画をミュージカル化した「虹のプレリュード」「リボンの騎士」で主演を務めており、手塚作品の申し子的な存在だ。ともに男性として生きる女性という難役を演じており、アイドルとしては屈指の大舞台経験を誇る。

 生田も13年の「ロミオ-」を観劇している。「役者さんから放たれるエネルギーや作品の持つ力、歌の魅力にひかれ、感銘を受けました」と、大野と同じように作品愛は強い。「このチャンスを逃したくない」と書類選考から応募し、狭き門を通過した。ロミオ役は古川雄大(28)ジュリエット役は木下晴香(17)とのダブルキャストとなる。2月22日からは大阪・梅田芸術劇場でも上演される。

 ◆大野拓朗(おおの・たくろう)1988年(昭63)11月14日、東京生まれ。10年に芸能活動を始め、映画「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」で俳優デビュー。テレビドラマ、舞台、バラエティー番組など幅広く活動。184センチ。血液型A。

 ◆生田絵梨花(いくた・えりか)1997年(平9)1月22日、ドイツ生まれ。愛称「いくちゃん」。3歳でピアノを始める。11年に乃木坂46加入。映画は14年に「超能力研究部の3人」に主演。15年にNHK大河ドラマ「花燃ゆ」に出演。160センチ。血液型A。