昨夏SKE48を卒業した松井玲奈(24)が、姉妹デュオのチャラン・ポ・ランタンとコラボしたシングル「シャボン」を今日6日発売する。連ドラ初主演作で、5日に最終回を迎えたTBS系ドラマ「ランドリー茅ケ崎」(火曜深夜1時11分)の主題歌。このほど日刊スポーツのインタビューに答え、女優業への飽くなき向上心から、SKE時代以来の歌手再挑戦を決意したことを明かした。

 松井にとって、まさかの歌手再挑戦だった。ドラマ主題歌は当初、ソロで歌うという話だったからだ。

 「自分が一番まさかです。もしソロだったら、『配信でお願いします』と言っていたと思います。苦手なのに、円盤(CD)が出るなんて(笑い)」

 1つだけスタッフにお願いをした。チャラン・ポ・ランタンとのコラボだ。

 「(楽曲提供者が)決まってないなら、『チャラン・ポ・ランタンさんに作ってもらいたい』とお願いしたら、ありがたいことに実現したんです」

 「チャラン・ポ-」は、ボーカルの妹もも、アコーディオンで姉の小春の姉妹ユニット。松井はアシスタントを務めるニッポン放送「ミュ~コミ+プラス」に、ゲストで来てもらうほどのファンだった。

 「小春さんの哀愁漂うアコーディオンと、ももちゃんのセクシーな声が衝撃的で、曲の世界観、ライブのパフォーマンスがどこともかぶらないところが好きなんです。私はももちゃんと声質が似ているみたいで、たまに『ここはどっちが歌ってるんだろう』と思うときもあります」

 SKE卒業以来の歌手活動となった「シャボン」では、アイドル時代とは違ったちょっぴり大人っぽい声を披露している。卒業後、積極的に歌手をやるつもりはなかった。それでも、再び歌う決意をしたのには、わけがあった。

 「お芝居ができる役者さんって、歌もうまい人が多い。芝居も声を出すお仕事だし、そのためにちゃんとやっておきたい。いつかミュージカルにも出たくて、そのためのボイストレーニングをしていたときに、お話をいただいたんです」

 少しだけ、褒められたい自分もいる。

 「ステージに立つ人ってすごい楽しそうに歌ったり演奏したりしますよね。わたしもできたらいいなって思います。あと、ステージに立ったとき『あれ、うまくなってる』って思われたいんです(笑い)」

 女優業は好調だ。6月には舞台「新・幕末純情伝」主演を控える。ドラマも今作や日本テレビ系「ニーチェ先生」など今年だけで5作に出た。フジテレビ系「フラジャイル」では、小出恵介と初のキスシーンに挑みファンをざわつかせた。

 「私自身は、あっけらかんとしてますよ。原作を読めば(キスシーンは)分かることなので。でも、卒業するまで、ドラマは何も決まってなかったので、予想外のこと。ありがたいですね」【森本隆】