X JAPANのYOSHIKIが7日、発売延期になっている新アルバムについて「秋にも発売される」と語った。

 都内で行われた経済団体「新経済連盟」主催の国際経済イベント「新経済サミット」終了後に語った。

 97年に1度解散したX JAPANにとって、07年の再始動後初のオリジナルアルバム。約20年ぶりとなる5作目で、当初は3月11日発売の予定だったが、延期になっていた。「出る」と何度も明言しながら、なかなか発売に至らないことを気にしてか、「今回ばかりは本当に出そうな気がする」と強調した。

 同じ秋には、ツアーも行う予定。海外公演も「ありそう」と話した。

 1月に門脈血栓症などで入院し、3月に退院したメンバーのPATAの体調については「ゆっくりと回復している」と説明。PATAの体調不良などから、先月開催されるはずだった英ウェンブリーアリーナ公演は来年3月4日に延期になっている。

 自分が抱える右手首の重度の(けん)鞘炎についても、医師から手術を勧められている。「腱が半分切れていて、細いペンも持てない。医師からはブロック注射も打てないと言われた。(秋の)アルバム発売前か後に、手術をしないといけないと言われている」。

 イベントでは同団体の代表理事を務める三木谷浩史氏(51)と「グローバルなエンターテインメントの未来について」をテーマにディスカッションを行った。

 人工知能(AI)が音楽の世界に与える可能性に理解を示しながらも「数字やコンピューターを超えたタッチが音楽だと思う」と、“音楽の持つ人間性”に言及。「いくらテクノロジーができても、よい音楽ができないと意味がない」と訴え、「自分は200年前と同じように、譜面で作曲をしている」とアナログへのこだわりを見せた。