嵐の松本潤(32)が14日、都内で行われたTBS系主演ドラマ「99・9-刑事専門弁護士-」(17日スタート、日曜午後9時)の完成披露舞台あいさつに出席した。松本が演じる主人公の深山大翔(みやま・ひろと)は、鋭い観察力で常に事実を追求する弁護士。刑事事件専門で、99・9%有罪が確定していても、残り0・1%が確定しないかぎり、事実にたどり着いたことにはならないという強い信念を持つ。口癖は「0・1%に事実が埋まっているかもしれないでしょ」。松本は「0・1%にこだわる型破りな男を演じます」と話した。

 オリジナル脚本で、松本が演じることを想定してキャラクターが作り上げられた。主人公は、犯罪を決して美化しない潔癖さと、クールでやさしい性格。物欲はないが、料理好きで、調味料には強いこだわりを持つ変わった一面もある。松本は「僕に合わせて、当て書きしている部分もあるみたいで、自分の性格に似ているんです。こだわり始めると細かくなる部分は特に似ていると思う」という。

 主人公のキャラクターの面白さがドラマの大きな見どころになっており、制作周囲は大きな期待を寄せている。同局関係者は「視聴率などいろいろな要素にもよりますが、シリーズ化も十分にあります」と話す。刑事や検事、弁護士が登場する作品でシリーズ化や映画化されたものは「HERO」「ケイゾク」「トリック」「相棒」「ATARU」「踊る大捜査線」など主人公が特異なキャラクターである点が共通している。「99・9」も松本が「僕なら深山に弁護は頼まないかな」と笑うほどユニークなキャラクターだ。初めての弁護士役だが、当たり役となる可能性も秘めている。この日も「このタイミングでこの作品に出会えたことに感謝します。自信作です!」とあいさつを締めくくった。【横山慧】

 ◆「99.9-刑事専門弁護士-」深山大翔(松本潤)はお金にならない刑事事件ばかり引き受ける貧乏弁護士だが、ある日、大手法律事務所の斑目所長(岸部一徳)にヘッドハンティングされる。コンビを組むはずの佐田室長(香川照之)は大企業の顧問も務める民事のトップ弁護士で、刑事事件にはまったく興味がなかった。さらに同じ刑事専門チームに立花弁護士(栄倉奈々)も加わる。