ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏(43)と尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(69)が、熊本県で発生した地震によるテレビ放送の自粛に関してネット上で対立している。

 14日夜に最大震度7を観測した地震発生後から、テレビなどのメディアでは地震報道のため、バラエティなど通常放送を変更して放送している。

 この状況に堀江氏は16日、ツイッターで「熊本の地震への支援は粛々とすべきだが、バラエティ番組の放送延期は全く関係無い馬鹿げた行為。人のスケジュールを押さえといて勝手に何も言わずキャンセルするとはね。アホな放送局だ」とテレビ放送の自粛に異論を唱えた。

 堀江氏は「俺たち地震の被害を受けてないものは出来るだけ普段通りの生活をしながら無理せず被災者支援を行うのが災害時の対応だろう」との考えを示しており、テレビ放送の自粛は日常生活を維持する上で不必要だとし、「単に『こんな時に馬鹿な番組やりやがって』というノイジーマイノリティの苦情を受けるのが嫌なだけ」だとメディアの対応を批判した。

 一方、尾木氏は17日に「番組自粛はごく自然な人間らしい判断」とのタイトルでブログを更新。「水も食料もなく避難所にも入れないで グランドで寒さのなか身を寄せあっておられるたくさんの被災者の皆さんさておいて普段通りの楽しい番組構成にブレーキかかるのあまりにも当然! 人間らしい共感能力あれば自粛して工夫しようとするのはあまりにも当然!」だとした。

 尾木氏は「4、5日たってからならバラエティーや娯楽 絶対に必要です」としながらも、災害が収束していない現状におけるテレビ自粛は当然だとし、「自粛するテレビをバカにするのはとんでもない鈍重と言わざるを得ません…」と、間接的に堀江氏に反論した。

 しかし堀江氏は尾木氏の主張に「やっぱりこの人おかしな考え方だな」と同意せず。「こんな人が教育評論家やってるからダメな教育になる」と切り捨てた。