NHK連続テレビ小説「あさが来た」でヒロインを演じた女優の波瑠(24)が、ドラマ撮影の苦しさから母親に「やめたい」と漏らしたことを明かした番組での発言について詳細を説明した。

 波瑠は22日放送のTBS系「A-Studio」にゲスト出演し、朝ドラの撮影の大変さを語るとともに、オンエア前には母親にメールで「(女優を)やめたい」と漏らしたというエピソードを披露していた。

 27日に更新したブログで、このエピソードについて「わたしは、決してあさという役をやめたいと思ったわけではなかったのです。そう思ったことは一瞬もなかったです。これだけは言わせて欲しくて書かせてもらいます」とあらためてつづった。

 撮影中を振り返り、「ささいな事の積み重ねで人を信用できなくなり、それを何度か経験しているうちに、誰にも何も話せなくなり、挙句に誰かと目を合わせるのも怖くなった時間すらありました」という波瑠。そのときに感じた孤独や不安は「思い出すだけで今でも涙がでてきて、わたしのなかで卒業できていない感情」と、いまもなお心に残っているという。

 そんな経験から「女優を続けていくことが、こんな気持ちになることにつながってしまうなら、わたしは女優を、ずっとはやっていけないと思ってしまった」と、母親へ「やめたい」ともらした経緯を明かした。

 しかし現在では、「今変わらず走っていられるのは、すべて終わってみて、あの時間はわたしの人生の中の特別な試練だったんだとわかったからです。終わってみないと何もわからないと、身をもって知りました」と経験を糧に前を向いている。「これから先にヒロインをつとめる方たちが、伸び伸びと心身ともに健やかで収録にのぞめること、これがわたしのちいさな願いです」とつづった。