女優の広瀬すず(17)が29日、都内で行われた主演映画「ちはやふる 下の句」の初日舞台あいさつでボロボロになった。

 野村周平(22)真剣佑(19)上白石萌音(18)矢本悠馬(25)森永悠希(19)松岡茉優(21)ら2部作で意気投合した共演者と並ぶと「今日の公開で、もう最後なんだね」とまず涙ぐむ。原作コミックの作者、末次由紀さんから演技を絶賛する手紙のサプライズプレゼントで思わずポロリ。指でしきりに目の縁を押さえた。

 そして極めつきが最後のサプライズで、続編製作の突然の発表だった。製作サイドが出演者それぞれの担当マネジャーと入念に打ち合わせ。初日の舞台で明らかにするという仕掛けだった。

 それぞれに別れを惜しんでいた共演者たちは笑顔で喜びの声を上げたが、感極まった広瀬はその場で腰を抜かし、共演の松岡に助け起こされた。その後も真偽を確かめるために一緒に舞台に立った小泉徳宏監督(35)の顔をじっと見つめながら確認するなど、もはや舞台あいさつどころではない様子だった。

 今回が映画初主演の広瀬は「何というか。私にとっては言葉に表すのが難しいくらいの作品です。末次先生にほめられて、その続編も…」と最後まで言葉にならなかった。

 続編製作に沸く中で、年長者の矢本だけが「おれ、年齢的に大丈夫ですかね」と監督に不安げな表情を向けていた。

 「ちはやふる」は今春公開の「上の句」が117万人を動員するヒット。この日公開の「下の句」と合わせて興収30億円を目指している。続編は同じ顔ぶれで来春撮影を予定している。