熊本県天草市出身の放送作家・小山薫堂氏(51)が30日、自身のフェイスブックページで、熊本地震復興への新企画を発表した。2010年(平22)のNHK紅白歌合戦のために、自ら作詞し、嵐が歌った楽曲「ふるさと」を使った、60秒の応援メッセージを制作。熊本放送、テレビ熊本、熊本県民テレビ、熊本朝日放送の、熊本県の民放4局で、5月1日午後8時53分から1分間、一斉に放送するという。

 小山氏はフェイスブックページに、以下のように思いをつづった。

 「2010年の紅白歌合戦内の嵐特別企画として『ふるさと』という曲を作詞させていただいた時、僕は当然ながら自分のふるさとである熊本に心を寄せて書きました。その『ふるさと』という曲を使って、自分のふるさとに応援メッセージを送りたいと思い、ジャニーズ事務所さんにご相談したところ、お力を貸してくださいました。そして、熊本のみなさんに向けた60秒の応援メッセージ映像が完成しました」

 「さて、これをどうやって多くの人に届けるか…ダメモトで熊本の民放4局(熊本放送、テレビ熊本、熊本県民テレビ、熊本朝日放送)での放送をお願いしたところ、思わぬお返事がきました。『熊本の民放4局が一致団結して、同日同時刻一斉放送します』とのこと! さらに熊本日日新聞、ラジオ各社まで加わり、ライバルの壁を越えての展開となってきました」

 「こんな時だからこそ、みんな一緒に! …メディアが一丸となる姿勢が、熊本のみなさんの勇気の支えになりますように! 5月1日(日曜日)夜8時53分~54分(60秒)です。熊本のみなさん、ご覧ください」(原文のまま)

 小山氏は熊本県のご当地キャラ、くまモンの生みの親で「くまモン募金箱」を柱とした熊本地震復興支援プロジェクト「FOR KUMAMOTO PROJECT」を立ち上げた。公式ページが28日にYahoo! ジャパン内(http://docs.donation.yahoo.co.jp/forkumamoto.html)に立ち上げられ、30日午後5時半現在、「くまモン募金箱」には、4313人が募金し、募金総額は573万4843円に上っている。