人気漫画「鋼の錬金術師」が、初めて実写映画化されることが23日、分かった。来月上旬にイタリアでクランクインし来年冬公開予定。主演のHey!Say!JUMP山田涼介(23)女優本田翼(23)ら主要キャストも決まった。

 原作は、漫画誌「月刊ガンガン」で01年から10年まで連載した荒川弘氏の代表作。アニメ化もされ、単行本は全世界でシリーズ累計7000万部を売り上げた。山田は、幼いころに使った錬金術のため体の一部を失った「エド」こと主人公エドワードを、本田はヒロイン、ウィンリィを演じる。エドの理解者である国家錬金術師ロイを俳優ディーン・フジオカ(35)が、エドの前に立ちはだかる人造人間ラストを松雪泰子(43)が演じる。

 自身も原作の大ファンだという山田と本田は、出演決定の知らせに、大きな喜びと重いプレッシャーを同時に感じたという。アクションシーンもスタントなしでこなす予定だという山田は「原作ファンの方にはもちろん、原作を知らない方にも、作品のすごさを伝えられたらと思います。身体を鍛え役への理解を深めることで、今は決意が固まりました」と話している。

 ◆鋼の錬金術師(はがねのれんきんじゅつし) 錬金術が存在する世界が舞台のファンタジー物語。「ハガレン」の愛称で知られる。幼いころ、亡くなった母親を生き返らせようとしたエドワードとアルフォンス兄弟は、禁忌の錬金術「人体錬成」に失敗。エドワードは左足を、アルフォンスは体の全てを失ってしまう。失った体を取り戻すための冒険を描く。実写映画は「ピンポン」「あしたのジョー」の曽利文彦監督がメガホンをとる。