太鼓芸能集団「鼓童」が30日、都内で創立35周年記念コンサートの開催を発表。2000年から演出を務める坂東玉三郎(66)も出席した。

 鼓童は新潟・佐渡市を拠点に活動する太鼓芸能集団で、これまでに48カ国で5600回以上の公演を行っている。35周年記念コンサートは8月18~20日の3日間、東京・サントリーホールで開催される。第1夜「出逢い」はオーケストラとの共演、第2夜「螺旋」は単独公演、第3夜「飛翔」は現代ダンスユニットとの共演となっている。

 演出を務める坂東は、「25周年にも『アマテラス』でご一緒しましたが、35周年公演を一緒に迎えられるとは思いもよらない事でした。新しいメンバーも増えているので、すてきな太鼓を打ってお客さんを楽しませて欲しい」。

 鼓童代表の船橋裕一郎氏は、「坂東さんからは日常生活の全てが舞台につながるということと固定概念の打破について教わってきた。このステージは鼓童35年の集大成であると同時に、新たなる1歩になると思います」と語った。

 「歌舞伎でも『これでいい』と思ったらそこで止まってしまいます。いろんな楽器と出会うことでお客さんが楽しめる音楽を作ること。そして、人前に立つ者としての『所作』について話して来ました」と坂東。見どころについて「全て」とした上で、「ダンスユニットとの共演は、普段打ち込み音楽で踊っている彼らにとっても生の音楽で踊ることになるので、いい刺激になるではないかと思います」。

 第一夜「出逢い」、第2夜「螺旋」は、この日が世界初演となる。