女優白川由美(しらかわ・ゆみ=本名・二谷安基子)さんが心不全のため14日に死去した。79歳だった。長女の二谷友里恵さんが代表を務めるトライグループが15日、報道各社にファクスを送付して公表した。通夜は17日午後8時から東京都渋谷区広尾5の1の21の祥雲寺で、葬儀・告別式は18日に同所で行われる。喪主は二谷友里恵(にたに・ゆりえ)さん。

 56年に東宝に入社後、「サザエさん」「サラリーマン出世太閤記」などのシリーズ映画に出演。61年には小津安二郎監督の「小早川家の秋」にも出演した。特撮映画にも多数出演した。

 64年に俳優二谷英明さん(享年81)と結婚し、同年に友里恵さんを出産した。活動の場を映画からテレビドラマに移し、80年代は「家族ゲーム」「ママハハブギ」「予備校ブギ」「パパとなっちゃん」「純ちゃんの応援歌」などの作品で母親役を好演してお茶の間に人気を得た。

 最近も「ハケンの品格」「家政婦のミタ」「ドクターX~外科医・大門未知子~」などヒットドラマで存在感を発揮していた。

 長女の友里恵さんは元女優で87年に郷ひろみと結婚したが、98年に離婚。00年に「家庭教師のトライ」創業者と再婚した。

 夫の二谷英明さんは12年に死去している。