がんと闘い続けてきたタレント大橋巨泉(82)が、4月11日に都内の病院に緊急入院し、5月下旬から集中治療室に入っていることが27日、分かった。関係者は、面会の対応も大変で緊急時の対応も考慮し、用心のためと説明した。

 巨泉は05年に胃がんの手術をして以来、13年に咽頭がん、14年にリンパ節のがん、15年に肺がん、今年2月には左鼻腔(びくう)内のがんなどと闘ってきた。昨年11月には腸閉塞(へいそく)の手術を行ったが、関係者によると、同手術以来、体力が衰えたようだ。

 巨泉は94年から「週刊現代」で「内遊外歓」の題名でコラムを開始。08年から「今週の遺言」と改題して続けてきたが、体調不良で今春から休載していた。27日発売の同誌では連載が最終回となった。巨泉は「今のボクにはこれ以上の体力も気力もありません」と容体悪化を説明。また、連載終了にあたり、安倍晋三首相を批判するとともに、読者への感謝の気持ちをつづっている。