尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(69)が、教育論の違いからバトルを繰り広げた「佐藤ママ」こと佐藤亮子さんと和解したことを明かした。

 佐藤さんは息子3人を東京大学医学部に合格させた子育てや教育本を出版して注目を集めた。尾木氏は雑誌のコラムや自身のブログで、「どこぞの東大ママに言ってあげたい。今時、偏差値至上主義なんて超時代遅れ」と批判していたが、佐藤さんも尾木氏に対し「視野が狭い、考えが浅い」と反論していた。

 27日に放送されたTBS系「7時にあいましょう」で両者は対面。お互いの意見をぶつけ合ったが、それぞれの主張は食い違い、平行線をたどった。途中、出演者の峰竜太が間に入り「尾木ママは佐藤さんの何が気に入らないのか?」と議論の主旨を確認。尾木氏は「僕が心配してるのは(子どもが)自分で生活をコントロールしていく力が(育つのか)。(佐藤さんの子育て論では)自律的に自分でやっていったり工夫していく能力がつきにくい」との考えを述べ、教育者として「見過ごしていくわけにはいかないから批判した。ほかの方が真似すると大変だよって警鐘を鳴らさないと」と語った。

 佐藤さんは、尾木氏の意見を一般論としては同意したが、「完璧にわたしをけなしたりしてるから」とブログ等で個人攻撃されたことを非難。尾木氏は「あれはまずかったと思う。ごめんなさい」と素直に謝罪したが、佐藤ママは「ごめんなさいで済むと思ったら大間違いですよ」としこりが残った。

 尾木氏は放送終了後の27日深夜にブログを更新し、収録の後に佐藤ママが地元の手土産持参で尾木氏の楽屋に挨拶に来たことを明かした。「気遣いが大変うれしく しばらくそのまま楽屋で本音で語り合いました。そのなかで佐藤ママの本も出版社の売らんかな戦略にうまく利用され 誇張 誤解されやすく 尾木ママもその影響を受けていたこと思い知らされました」とつづった。

 「理解しあえ良かったです 最後には気持ちいい本当の握手!」と和解したことを報告し、「テレビでは伝えきれない話もまだまだたくさんありますが今後はもうあんな対立あおるような場面はないものと思います 皆さんにはご心配おかけしました…佐藤ママありがとうございました!」と結んだ。