米歌手レディー・ガガ(30)が、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世と面会して中国で物議を醸している。

 米CNNテレビなどが報じたもので、ガガが26日に訪米したダライ・ラマ14世と面会した際の写真をSNSインスタグラムに投稿したことを発端に、「ガガのことが好きだったけど、もうファンを辞めた」など怒りや批判のコメントが殺到して炎上する騒ぎに発展している。2人はインディアナポリスで開かれた討論会にそろって出席し、思いやりの大切さなどについて意見交換を行ったと言う。

 中国ではダライ・ラマ14世はチベットの独立をたくらむ危険人物とみなしており、当局はすでに国内でのガガの楽曲の配信を禁止したとの情報もあるが、正式なコメントは出されていない。中国では過去にもダライ・ラマ14世との交流を理由に、俳優リチャード・ギアやロックバンド、ボン・ジョヴィら多くのアーティストが国内での活動を禁止されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)