参院選・東京選挙区で立候補し、落選したミュージシャンの三宅洋平氏(37)が、敗戦の弁と支持者への感謝をブログにつづった。

 三宅氏は山本太郎参院議員の推薦を受け無所属で出馬。街頭演説は「選挙フェス」と名付けられた、バンドの演奏をバックに政策を主張するスタイルで、その模様をネット生配信するなどユニークな選挙戦を展開し、若者をはじめとする有権者の注目を集めた。

 26万票近い票を集めたが、結果は9位落選。三宅氏は敗戦から一夜明けた11日、ブログを更新し、「長くて短かった18日間の選挙期間が終わりました。多くの仲間たちに支えられて、無事、走り抜くことができました。まず、すべてのスタッフ、応援者、支持者の皆さまの懸命の動きに心からの御礼を申し上げます」と感謝の言葉をつづった。

 落選となったが、「法定得票数を超える得票(供託金やチラシ・ハガキなどの公費負担分が返ってきます)、そしてカルチャー層を中心とした無党派の新たな政治基盤を築けたことは落選という結果ながらも、今後引き続いて改憲を阻止するためのポジティブな要素として受け止めております。また STOP!改憲78議席という大義においては、77議席に押しとどめたという結果の中で最低限の貢献は果たせたのではないかと思っています」と手応えはあった。また、「東京選挙区が改憲3:非改憲3のドローになったことの意味は大きいと感じています」と前向きにとらえた。

 今後については「早急な再出発を考えています」という三宅氏。「政治を変えたい、選挙の風土を変えたい、これまで選挙の計算に入っていなかった自分たちの声、センスを国会に届けたい、そうした思いでうごめき始めた新しい政治層の仲間たちと共にもはや一国の政治情勢だけでは解決できない、地球単位の環境問題、そして戦争文明からの脱却という課題に、全力で取り組んでいきたいと思っています」と意気込みをつづった。