嵐の松本潤(32)と有村架純(23)が、映画「ナラタージュ」(行定勲監督、来年秋公開)で、映画初共演することが13日、分かった。さまざまな障害がありながらも恋に落ちる男女を演じる。大人の恋愛作品らしいベッドシーンもある。今月上旬にクランクイン、来月半ばすぎにクランクアップする予定。おもに富山で撮影する。

 原作は作家島本理生氏が05年に発表した同名小説。高校教師の葉山先生と、卒業して再会した女子大生の泉がひかれ合う物語。当時20歳の島本氏がみずみずしい感性で書き、累計発行部数35万部を記録した。

 松本は元教え子に心ひかれる高校教師を演じる。「恋愛は、感じ方や受け取り方が人それぞれ違う。でも人の心が人の心を動かす瞬間には誰もが共感してもらえると信じています」と話している。有村との共演については「一緒に清らかであるのと同じほど苦しい心模様を表現していきたい」と話している。小川真司プロデューサーは「陰影のある芝居でこれまでにない松本さんを見てもらえる」と期待している。教師役初挑戦の松本はめがねをかけ、教師らしさを表すという。

 有村は「大人とか、子供とか関係なく、1人の女性として、1人の男性に愛を注いでいくのですが、とても繊細な恋愛模様を大切に大切に演じていきたいと思います」と話している。

 恋愛映画「世界の中心で、愛をさけぶ」を大ヒットさせた行定監督は「恋することがこんなにつらいのなら、好きにならなければよかったと思えるような、恋愛映画の金字塔を目指す」と意気込んでいる。

 タイトル「ナラタージュ」とは、語りや回想シーンで過去を再現する演劇手法のこと。泉が学生時代の恋愛を振り返ることで物語が進んでいく。