アニメ映画「鷹の爪8~吉田くんの×(バッテン)ファイル~」(FROGMAN監督、20日公開)の先行上映会が11日、都内で行われた。

 監督のほか、声優上野アサ、「鷹の爪」シリーズのファンだというヒップホップグループRHYMESTERの宇多丸(47)が出席した。

 今作には、アニメ「サザエさん」でアナゴさんを演じている声優若本規夫(70)が「グレイ司令官」役で出演している。しかしエンドロールでは「ヨマーズ司令官」と改名されているという。監督のFROGMAN(45)は「若本さんが台本を見て『つまんねえな、俺が直してやる』と改編されたんです。自由すぎるな、台本読まねえな、と思ったので、ヨマーズにしました」と説明。「若本さんのしゃべりに合わせて絵も変えました。作中では、全アドリブのせりふに注目していただければ」と話した。

 またFROGMANは、今作で声優として21役を演じ分けている。コツを聞かれると「島根の山奥で作品を作ってたんで、声優がいなくて。周りに頼もうにも方言ががひどくて、自分でやるしかなかった。演じわけしないと、作品として成立しなかったんです」と、自虐的に振り返り笑いを誘った。

 さらに声質をほめられたことを明かし「オペラ歌手の錦織健さんに『500万人に1人の声だから、オペラ歌手になった方がいいよ』と言われたんです。いまさら…」と苦笑した。

 作品は20日にシネマメディアージュ、TOHOシネマズ梅田で先行公開後、27日から全国で公開する。女優森川葵(21)元ファンキーモンキーベイビーズのモン吉(37)が声優に初挑戦している。